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「おじさん!この紙下さい!!」
「はいよ!」
私は人里に短冊用の紙を買いにきました。いやぁやはり朝早いとどこの店もまだ開いてませんね…唯一開いているのは、この紙屋さんだけ…おかげで助かった
「よし、あとは…」
「やぁ、珍しいな?お前さんが人里にいるなんて」
「あ、慧音さん!おはようございます!!」
私の後ろにはこの人里に住んで、寺子屋を開いている上白沢慧音さん。
実は満月の夜にワーハクタクという妖怪になるそうです。
この時の慧音さんには近づくことはならないらしいですが何故なんでしょうか…?
まぁ普段はとてもお優しい方ですから人里の方々にはとても評判があるそうです♪
「ところでその紙…」
「あ、これですか?これは今日の七夕に…」
「七夕?ああそういえば今日だったな」
「ハイ♪」
「それで…他は何がいるんだ?」
「ええっとですねー…あとは笹だけですね」
「笹…か」
「ハイ、だから竹林にでも取りに行こうかと…」
竹林なら沢山生えてるだろうし、すると何だか慧音さんの様子が変わりました。
「竹林に行くのか…?」
「へっ?あ、はい…まぁ…」
「なら安心しろ!!私が笹を取ってきてやろう!!」
はい?
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