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「いいいいですよ!!そんな、私が行きますし」
「いやいや、ここで会ったのも何かの縁だ。すぐ取ってくるからそこで待っててくれ」
「いや、あの…!!」
そう言って慧音さんは竹林へと目にも留まらぬ速さで走り去っていった。
まぁ私にはどうすることも出来ないため、言われた通り慧音さんの帰りを待つことにした。
ーーーー…
ーーー…
一方、紅魔館では…
「あら、美鈴は?」
「美鈴なら朝早くから何か買いに出かけました」
お嬢様の前に暖かいお茶を出す。これは毎朝欠かさずお出しする目覚めの一杯…。
色々と薬草などを煎じて淹れてあって、吸血鬼であるお嬢様にとっては朝起きるためには必要な物…
ですがお嬢様のお口に合うものでは無いようです。
実際、嫌そうなお顔をしながら飲んでいらっしゃいますし。
「そう…ところでこれ、もう少しどうにかならないかしら?何だか舌がピリピリするのだけど…」
「ああ、それは紫陽花の葉の成分ではないでしょうか?あれは毒性がありますから」
「咲夜…毒なんか入れて私の反応を楽しんでいるでしょ?」
「はて、何の事かサッパリですわ」
「…もういいわ」
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