ブーゲンビリア

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じんじんする首筋を気にしながら、私はワイシャツに袖を通した。 …起きたら朝で、私はしっかりベッドの上で寝ていた。私が気絶するのは珍しいことではない。 私は正真正銘、女子高生だ。今は学校に通う為、真利と家元を離れ、二人で暮らしている。 ただ今の時刻は6時、少し早く起きすぎた気もしたが、リビングから少し物音がした。 「真利、おはよう」 「おはよう、葉澄」 リビングに行けば、先に起きた真利がテレビを見ていた。その髪は濡れていて、私は少しの不安に駆られた。 「っ風邪、引くよ!」 「うわっ」 真利の首に巻かれたタオルを取り上げ、わしゃわしゃと彼の髪を掻き乱す。 「心配した?」 「…え?」 手の動きを止めると、真利は私に向き直る。その顔は満足そうに笑っていた。それと同時に昨日の真利の顔が蘇る。 「俺が風邪引くんじゃないかって」 「っ…!」 図星だ。私は自分の顔が真っ赤に染まるのを感じた。
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