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♪ピンポンパンポン
「一時より南側プールでイルカショーを開催いたします」
二人が高足蟹(足高蟹?)を見ている間にそんな放送が流れてきた。
野薔薇はくいっと湊の服の裾をつまんで引っ張った。
「行きたい!!」
そのキラキラした瞳に湊が勝てるわけもなく……。
『ッ……。
今のは妹でも反則だろ…///』
椿姫の苦悩が少しばかり分かってしまった湊だった。
「いっるか♪
いっるか♪」
野薔薇は楽しすぎてスキップしている。
その姿が余りにも微笑ましくて幼すぎて、湊は自分がどんな顔をしているのか分からなくなった。
「お兄ちゃん!!
早くしないとおいてくぞぉ☆」
「はいはい」
クスクス笑いながら湊は駆け出した。
愛しき我が兄妹へと(でも一番は花音だからね!!)
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