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―――
「っわぁ♪」
湊の隣にはさっきよりも更に瞳をキラキラさせている野薔薇が居る。
イルカがジャンプしたり、玉入れをしたり、輪潜りをしたり…野薔薇はそこいらの小学生と変わらない顔をして楽しそうに笑っている。
それを見ていると自分がいかに野薔薇と離れ離れになっていたかを痛感した。
でも、野薔薇が行方不明にならなければ母さんは渡欧しなかっただろうし、花音はうちの妹にはならなかった。
僕らの出会いは無かったわけだ。
それはきっと椿姫も同じなんだろう。
「フフフ……うまくいってるみたいね♪」
「の…野薔薇があんなに可愛い顔して……///」
そんな不審者も居たみたいです。
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