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初恋
私は、洋輔が探してくれていたときの事を思い出し、独りで呟いた…
『どうして…』
ボソッと…
『夏実ちゃん?どうしたの?』
はっ!!
洋輔のお母さんに声をかけられて、我に返った…
『あっ!!いえ何でもないです、洋輔のお母さんいたの全然気づきませんでした』
『やぁね、洋輔のお母さんなんて言わなくても、おばさんでいいのよ?』
『でも…なら、おばさんじゃなくてお母さんと呼ばしてもらっていいですか?』
『いいわよ、あと、敬語も使わなくていいのよ』
『はい…じゃなくて…うっ、うん…』
『慣れるのに時間がかかるから、ゆっくりでいいよ』
『分かりました、それじゃ、私のことも、夏実と呼んでくれる?』
やっぱり変…慣れてない…
『そっかぁ、洋輔も夏実も来年からは小学校なのよね!!なら、「ちゃん」付けないほうがいいわね』
『はい、お願いします…』
……頑張ろ……………
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