第一章

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「ねーねーそう言えばさ、英語の和訳した?」 どこから学んだのか分からない得意の上目づかい。 「はぁ…やったけど」 「貸して!!お願い!!」 腕に絡みついてくるがうっとおしく、腕を押し返す 「わかったから…もう……やめてよ」 「はは!!一生離れてやんね!!」 きつく突き放しても健は私から離れていかない それを私はもう、分かっていたのかもしれない 「つか、聞いた?こば先の話」 「昨日休んだから私」 「はは!、そっか!!……あいつさ、生徒に手出だして追い出されたぜ?」 こば先は明るく話しやすかった先生。だれからも好かれていた。
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