18人が本棚に入れています
本棚に追加
吉備団子なんて物語に関係のない物は持ち合わせていないので、僕はスカートのポケットに入っていた糸屑を、無理矢理マッドハッターの口に押し込んだ。
「もがぁっ!」
「さぁ食え。お前好きだろ。」
野菜ジュースではない。
そのまま涙目になっているマッドハッターの首元を掴み、僕は渾身の笑顔でみっくんを振り返る。
「じゃ、こいつ連れてくわ。」
「あ、おう。」
とてもあっさりとしていて、実にこのティーパーティーにおけるマッドハッターの不要さを感じられる返事でした。
「ちょ、まっ、ぼ、ボク・・ボクを見捨てないでええええええぇぇぇぇぇ」
「むにゃ・・マッドハッターは笑う・・マッドハッターは謳う・・マッドハッターは騒ぐ・・マッドハッターが教えるよ・・むにゃ・・」
「笑ってないし!謳ってもないし!騒いでるけど!」
「黙れ、ハダカカメガイ。」
「クリオネって言ってええええええぇぇぇぇぇ!」
お供が1人増えました。
旅を続けようと思います。
最初のコメントを投稿しよう!