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三月うさぎのみっくんと、終始眠っていたゆーきゃんに別れを告げ、僕と引き摺られる帽子屋は、再び森をさまよっていた。
「で、何処に行ったら良いんですかね、兄さん。」
「いや、だから・・・・もういいや、うん。」
意地でもマッドハッターと呼びません。
だって兄さんいじめられてる方が面白いじゃんねーwww
「とりあえず、チェシャ猫でも探そうか。」
僕の後ろで、首を項垂れたままの兄さんが呟く。
チェシャ猫って確か、ニヤニヤ笑う猫だよな。
煙のように現れたり、消えたりするのが特徴だっけ。
「チェシャ猫にはどうしたら会えるんですか?」
立ち止まり、兄さんを振り返ってみる。
「え?」
「え?」
何故か兄さんは荒ぶる鷹のポーズをしていました。
時には無視するのも、突っ込みの一つだと思います。
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