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「ふー・・・」
ネクタイ良し
ズボンも良し
上着は・・・まぁ良し
「行くか!!」
俺は校門まえで、もう着る事は無いだろう制服の、変な所が無いか確かめて、校門をくぐった。
その校門には看板が立て掛けられていて、その看板には今日の行事の名が書いてあった
『卒業式』
「ちゃーっす」
「おぉ、やっと来たか!!」
「遅かったな」
俺が教室に入ると、男子皆が挨拶をしてくれた。
が、なぜか女子はしてくれなかったので、俺嫌われたかな?って思いながら、クラスメートの一人に話しかけ、
「なぁ、三宅。俺って女子に嫌われてる?」
「いやいや。あいつらよく見てみろって」
そう言われよく見てみると、
「あぁ」
どういう意味か分かった。みんな泣く寸前なのだ。
「よくよく考えてみれば、今日・・・最後だもんな」
「あぁ」
三宅も俺の言葉に返してくれる。
「皆~廊下に並んで~」
「はーい」
担任が来たため、俺達は廊下にでて、体育館―――卒業式の会場へと向かった。
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