逆痴漢

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特に今の時間は空いている電車でも、職場まで2時間も乗っていると学生や会社員など色んな人が乗ってきてどんどん満員電車となる。そうなると、背の低い僕はどんどん端へと追いやられて電車のコーナーで身を潜めている。 もちろん満員電車の為少しでも体に触れると怒られそうな気がして常に手は上に挙げていなければならない(笑)窮屈+手は痺れるはで本当に朝は大変だ・・・。職場を変えたいが、今のご時世・・・辞めたとしてもすぐに就職出来る所なんて見つかるわけないし、それなりのお給料を戴いているので文句は言えない。 そんな朝、いつものようにコーナーへ追い込まれ、はぁ~とため息をつこうとした時、急に強い視線を感じた!! 僕の・・・僕の後ろから・・・強烈な視線・・・死線?を・・・感じる・・・。 怖い!!!!!!!!!! まさか・・・怖くて顔は見れないが、僕が何かその人に対してイケナイことをしてしまったのだろうか・・・。だとしたらとにかく謝らなくては・・・。そう思いながらもギュウギュウの車内。後ろを振り向くことは出来ず、大きな駅に着いたと同時にその人もいなくなっていた。
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