逆痴漢

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その女の子は電車に乗ると必ず僕の後ろに待機して、満員になると同時にピッタリと僕にくっついてくることがわかった。 ある日、あまり満員にならなかった為、座席に座ることが出来、その女の子は僕から離れたところにいた時があった。 特徴は、とにかく大きい(笑)172㎝くらいの身長。細すぎず太すぎないちょうど良い体形。髪はロングヘアで、背中の半分くらいまで伸ばしていて黒髪のストレート。顔は少し垂れ気味な目、スッと綺麗な鼻、ぽってりとした唇、そして高校のワイシャツに少し丈の短いスカート・・・以上が気付かれない様にチラ見した彼女である。 周りの男達もみんな彼女にくぎ付けであるが、そんなことは全く気にせずひたすら本を読み続けている。 僕は・・・ほんとに彼女なのか?後ろでいつも視線を浴びせかけているのは彼女なのか?そんな自問自答を繰り返しながら視線を外へと向ける。 と同時にまた強い視線を感じた!!! 見られてる!!!と思った時、すでに彼女は僕の前へと移動していた。本を読むフリをしながら視線は僕へと向けられていた。
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