prologue

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「ぬわぁう!?」 身体中が濡れていた。汗がべとべとついていて、ベッドのシーツが台なし状態。汗臭い、そんな表現が似合う感じ。 ていうか……夢か、夢で良かった。夢じゃなかったら死んでたな。腹に包丁刺さってたし、笑えねぇ話だよ。 カーテンを開ければすっかり明るい日差しが部屋を照らす。俺の目覚めの悪い寝起きを慰めるように、太陽が空で輝いていた。 「ふあぁ……」 あくびが出る、もう一回寝ようかな。 なーんて考えてみるがやっぱりやめた。今寝たら遅刻だ。時刻はすっかり7時だぜ? 中学卒業してから何しようか迷いに迷っていた俺だったが、ようやく『進学』という道ができた今日この頃。 初日から遅刻、学園生活一生の恥だ。気をしっかり持っていくかぁーっ! ……やっぱり適当に過ごそ。
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