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仮にも任務なわけだし、見過ごすわけにはいかないよな。
俺は自分の耳を頼りに、声のするほうへと足を進めるのだった。
◆ ◆ ◆
結論からいうと、先程の二人組だと思われる男たちはいた。道端に一定の感覚で置かれている燭台、その一つの傍で何やら話し込んでいた。そこから一段落着いたのか、今はボロく殺風景な小屋の中で酒を飲んでいやがる。
俺はそいつらを窓越しに観察している。間違いない。ここがこいつらのアジトなのだろう。ならば中を探ればより確実な証拠も出てくるはず。
そして一字一句漏らさぬよう、壁にコップを当てて耳を傾ける。……本当によく聞こえるのかは知らん。でも雰囲気は出てると思う。まあ、端から見るとこの上なく怪しい人間だろうが、誰も見てないだろうから問題ない。
「・・・・そ・・じゃ、・・・そろ・・・・・・み・・・ますか」
「・・・・、いいな・・・・出してくる」
ん?なんだ?片方の男が奥の部屋に入ってったぞ。まだ飲むのだろうか。
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