第一章 日常

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「紀夫。お前呼び出されてるんじゃなかったのか?」 「ああ、あれね。あれは作戦さ」 ……え? どういうこと? 「夏巳って職員室嫌いだろ? 昔から呼び出される度にトンズラこいてたしな。だからお前を呼び出すためには直接お前が呼び出されていないことにしなければならなかったんだ」 「…………」 「先生に何とかして夏巳を職員室に連れてきてくれって頼まれてたんだよ。だから俺が呼び出されたことにしてお前についてこさせた」 「つまり……」 「ホントに呼び出されたのは、夏巳だ」 …………。 くっそー!! はめられた!!
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