第一章 日常

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先生が出ていくと、教室中から喜びの声が湧きあがる。 教室中と言っても生徒は俺を入れて6人しかいないが。 まあ6人しかこの島に子供がいないんだから仕方がない。 日本の離れ小島なので少子化が進んでいるのだ。 そもそも、この島の島民自体が少なく、40人程しかいなかったりする。 だから、島民全員が知り合いであり、親変わりであり、子供である。 近所付き合いが希薄になりつつある今となってはそんなのは少し古い気もするが、人との関わりの太い、暖かいこの島が俺は好きだ。
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