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「ごめんね急に」
とさっそく荷物を床に置く旅人の二人。
「ううん、いいよ別に」
アルスも荷物を床に置き椅子に座る。
男も床に荷物を置く。
キョロキョロと女は周りを見渡しはじめる。
アルスの家はそんなにごちゃごちゃしておらず独り暮らしみたいに家具が少なく必要なモノだけ置いてあった。
そこで気になったのか女は
「独り暮らし?」
椅子に座りながら振り向き
「二人で暮らしてたんだ」
またキョロキョロし始める。
「ご飯は自分で作ってるの?」
どうやらアルスを気に入ったらしく次々に質問をする。
気に入ったというよりも泊めてもらえたことに嬉しくてテンションが上がっているのだろう。
アルスはその体制のまま
「毎日幼なじみが作ってるんだよ」
女は少し黙った。
「………同居?」
出た答えがそれだった。
「同居というか…成り行きで一緒に住んでるだけだよ」
そんなことを言われたことがなかったからアルス少し驚いた。
「今日も幼なじみが?」
アルスが一瞬黙った。
「いや…今日は…」
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