第一章 第三部 理由

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「信じるか信じないかはアルス次第よ」 椅子に座りながら話し始めたクレア。 「私とレオンは幼なじみでアルバンテっていう街から来たの」 アルスはなるほど、というような顔をした。 「幼なじみだったんだ、凄い仲良いもんね」 「物心ついたときから一緒なの、もう15年以上ね」 ここでクレアは少し真面目な顔になった。 「ある日二人共同じ夢を見たんだ…「選ばれし者よ…」って」 アルスは真面目に語り出したので聞く姿勢を正し、二人共?と尋ねる。 「ええ、変な夢見たってレオンが言うから聞いたら同じ夢だったの それから次の日ね…私達二人で街の酒場の倉庫の掃除と手伝いをしてたんだ、その倉庫は地下室で暗くて深いんだ その倉庫の掃除中にね…今度は夢じゃなくはっきりとまた聞こえたの… 「選ばれし者よ…」って、そしたら突然周り全体が光り始めて 私達光の中に閉じ込められたの…するとまた聞こえたの…私達言ったの、「選ばれし者って何よ!ここは何処よ!早く出して!」って すると「お前らは選ばれし存在…世界を救え…戦争を終らせられるのは選ばれし者だけだ」って言われたのよ」
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