第一章 第三部 理由

3/6
前へ
/22ページ
次へ
「二人が…選ばれし…存在…」 アルスには正直少ししか理解できなかった。 「ああ…だから俺らは戦争を止めに旅をしてるんだ…」 「なんでレオンとクレアなんだよ…ただ言われたからってやらなくても…それは軍の仕事だろう…?」 「軍なんて…光のせいでいろんな人が犠牲になったのに…解決法も見つからない…使えねぇよ…」 レオンは本音を言った。 「私達両親は光に覆われたの…私達は地下室にいたから光は届かなかったのかも」 あの日の光を思い出したのだろう、クレアは俯く。 「戦争が終わったら光によって失った者達は甦るって言ったんだ、あの日の事はなかったことになるって、ただし勝たなければいけない…それは俺ら「選ばれし者」しかできないらしい」 クレアは俯いた顔を上げ 「だから私達は旅に出てるの…両親を助けるために」
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加