幼なじみ

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そしてまた、生徒会長の話だ。そんなに生徒会長が好きなら、妹にでもなんにでもなって仕舞えばいいのに! ・・・駄目!そんな事絶対に駄目! 「ねぇ、聞いてる?」 歩が私を覗き込むようにしてそう聞いた。顔が近い。不意にいけない事を考えて仕舞ったけど、私は我慢して応える。 「うん、聞いてるわ・・・、生徒会長に褒めて貰ったんでしょう」 「そうだけど・・・」 そう言うと、何故か歩は不満そうな顔を浮かべる。どうしたのか気になったけど、そこはスルーして、私は話を振った。重要な話を。 「・・・ねぇ、歩」 「・・・何?」 「仮に、仮にだよ。歩にお姉さんがいてね」 「うん」 「歩はそのお姉さんが好きになると思う?」 「どうかなぁ。実際にいないからわからないけど、生徒会長みたいな人だったら仲良くすると思うなぁ」 「ふ~ん。じゃあさ・・・じゃあ」 「・・・じゃあ?」 「・・・・・・いや、なんでもない」 「・・・・・・言ってよ。気になるよ」 「なんでもないって」 「いいじゃん。言ってくれたって」 そうふて腐れると、笑顔を浮かべ、生徒会行ってくると言って、手を振りながら教室を出ていってしまった。 私は歩を見送ると、机に突っ伏した。 あぁ、私自身にも苛々する! ・・・・・・私の意気地無し。
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