夜空に輝く夏の星

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運が良いのか悪いのか、家にはまだ誰もおらず2人だけだ。 (っていうか・・・この人生徒じゃない・・・) 「あの・・・」 初対面の緊張と人見知りのせいで、無意味に声が震える。 「何? そんなに緊張しなくていいよ」 「・・・・・・」 (僕の家なんだけど・・・) もうどうしていいのか分からずに黙っていると、その人が喋り始めた。 「あぁ、そういえば。 自己紹介がまだだったよね」 また無言でうなずく。 「この度、君のクラスの副担任になった、帝って言います」 そういうと、その人は頭を深く下げる。 つられて僕も頭を下げる。 その後、その帝先生からいろいろ質問をされた。 なぜいつも一人なのかとか・・・いろいろ。 そして話題は部活の話になった。 「え? じゃあ、活動はいつも一人?」 「うん・・・」 「そっかー・・・ 顧問は?」 「いない・・・仮顧問はいる」 「ふーん・・・」 およそ1・2分の沈黙が、とても長く感じられた。 「よし! あたしが顧問になる!」 「・・・・・・」 「む、無言はひどいよ~」 「・・・明日の・・・七夕の夜、8時に○○公園に集合」 「わ、わかった!」 そのあと少し話して帝先生は帰った。
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