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夕日色に染まる公園。
身近にありながらも、改めてこうして見ていると、何とも綺麗な景色だ。
学校からの帰り道にある小さな公園で、俺は黄昏れていた。
とことん黄昏れていた。
公園の真ん中に立ち、俺を中心に360度広がる世界の大きさを感じる。
足元から大地が広がり、頭上には赤く染まった広い空があって、その上にはさらに計り知れない程広い宇宙がある。
そんなことをしていると、自分がなんだかちっぽけに思えてきてしまう。
そう、後ろにいる子供達が砂を掛けてくるのさえ気にならな――
俺は砂を払いながら、ポケットに入っている携帯を取り出し、時間を確認する。
「・・・・・・帰ろ」
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