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友佳は隣の部屋に住んでいて、さらには同じクラスであることもあり、一年の頃から数少ない女友達の一人で、今ではかなり頻繁に俺の家にやって来る。
・・・・・・遠慮もなしに。
始めのうちは、めちゃくちゃ緊張していたが、今となれば、慣れすぎてしまい、これが幸せとか言っている他の男共の気が知れない。
「とにかく! そんな物ばっかり食べてると、いつか死にますから!」
「人はいつかは死ぬからいいんだよ」
そう言い切り、黙々と唐揚げ弁当を食べる。
「もう・・・・・・」
すると諦めたのか、友佳は取り出していた食材をバッグにしまい、俺に対面する席に座った。
「友佳どうした?」
「じゃあ、今日は思う存分に朝まで不健康に過ごしましょう!!」
・・・・・・
「・・・・・・へ?」
こいつは何を言っているのだろうか?
理解しようという気力さえ削り取られてるわ。
「朝斗くん、今財布の中にいくらある?」
「え? ちょっと待てよ」
俺は立ち上がり、制服のポケットに入れっぱなしの財布の中身を確認しに行く。
中には、昨日貰ったバイト代3万円と、小銭が少し。
なんとなく、自分でもくだらないと思うような見栄を張ってみる。
「えーっと、4万円くらいだな」
友佳に報告し終わり、財布を戻そうとした時、俺の体が意思に反して玄関の方向に動いた。
もちろんだが、原因もとい犯人はすぐに割れた。
「よし朝斗くん、コンビニに行こう!」
「引っ張るな引っ張るなぁぁぁああああああ!!!!」
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