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深夜1時、卓也と美咲は目的地にやって来た。有刺鉄線が辺りに張りめぐされている森。かつてここは町の中心部だったらしいが今は人里からかなり離れている。ライトを照らしてもわずか数m先しか見えないほど草木が繁っていた。
卓也はかなり興奮していたが、美咲は段々と怖くなってきた。
「ねぇ卓也。やっぱり帰ろうよ。」
「ここまで来て何言ってんだよ。嫌なら車の中で待っとけ。」
と卓也は森への入り口を探しに行った。美咲は一人だと心細いので仕方なく卓也に付いていった。
一ヵ所有刺鉄線が切れているところがあったのでそこから入ることにした。
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