キーボード

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ある晴れた日の午後の話です。私は友達との約束のためにショッピングモールに向かっていました。すると前方に見るからにキモチ悪い人がいます。 とりあえず相手と目を合わせるのを避け通り過ぎました。しかし通り過ぎた直後その男に呼び止められてしまいました。 「お嬢さん。ぼ、僕は君に一目惚れしてしまったようだ。どうかこの白のキーボードか、それともこの黒いキーボードを受け取ってくれないか?」 男との初めの距離は目算で約10mでしたが、私はそれから3、4歩後退りをして様子を伺いました。
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