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訓練所から出て来たころには、日本支部はいつもの活発さを取り戻していた。 「椎名は今日、任務だっけ?」 「そーだよー」 「んじゃ、本部に行くのは俺達3人か……」 支部に戻ると、一度各自解散となった。 レミリアとソフィは『本棚』の方へ戻って行く。 残された椎名と緋嫋が揃ってセフィリアのいる部屋の方へ歩いて行く。 「あ、来たわね」 机に山の様に積み重なった資料の間からひょっこりと顔を出した。 「あら、緋嫋もいたの」 「あぁ、これから本部に行ってくるよ」 「あぁ、そういえば、呼ばれてたわねぇ~」 セフィリアは思い出した様に空を見る。 「椎名は任務ね」 「うん」 「今回はジンも一緒よ。 詳細はジンに伝えてあるから、聞いておいて」 「ジンも一緒なの?」 椎名は、えぇ、と頷いたセフィリアに一瞬首を傾げたが、「はーい」と一言返事をすると小走りで部屋を出て行った。 「保険か?」 完全にドアがしまった後、椎名がいないことを確認して緋嫋は言う。 「日向を一撃で倒す様な強さ、もし遭遇すれば椎名だって危ない。 懸念はすべきだわ」 椎名が向かう状況の危険度に緋嫋は少し言葉に詰まった。
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