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「さ、緋嫋、あなたも行きなさい。 椎名の件は懸念しているだけで、必ず遭遇するわけではないわ。 あなたはあなたの仕事をなさい」 セフィリアはもう一度、緋嫋を説得するように言う。 確かに確実に遭遇する訳ではない。 「んじゃ、行ってくるわ」 「はい、いってらっしゃい」 緋嫋は部屋を出ると、『本棚』へ向かう。 既に『本棚』の前にはソフィとレミリアが待っていた。 様子からすると、結構待っていたのだろう。 レミリアの顔にはお怒りのご様子が伺える。 「おそい!」 「悪かった」 「思ってないでしょ?」 「緋嫋さん、あしらってますね……」 もろバレだった。 「レディを待たせるのはマナー違反よ、緋嫋」 「悪かった」 適当にあしらいながら、『本棚』の中に入っていく。 後ろは恐いので振り向けない。 『本棚』から光が放たれる。 3人はleaf本部へと、向かった。
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