桃太郎

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「遅い。」 叫び声とともに首が地面に転がった。 交易で手に入れた貴金属やら、海で採られた珊瑚やらが小男の前に差し出された。 「うむ。お礼にお前らの家族の元へ送ってやる。」 村人達は布袋を被せられ、燃えながら飛んだり跳ねたりしていた。 少年はまだ何がなんだか分からなかったが、いつからか手足がガクガクと震えていた。
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