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「そう言えば…すみれさん、今日なんか話があるんでしたよね?」
「ん~…実はね~…」
ひとり遊びを始めた青空くんを見ながら、聖ちゃんに話し始めた。
「不妊の可能性があるかも…って言われたの。」
聖ちゃんはびっくりしていた。そりゃそうだよね…私と直樹だってびっくりしたもん…
赤ちゃんなんて、すぐにできると思ってた。
年齢も考えてできれば30歳前には出産したかったから、念のため、2人で産婦人科を受診したのだ。
あくまでも“念のため”。
でも、結果は…
ちょっとできにくい体なのだ…ということだった。
『焦ると、なかなか妊娠しにくいものです。そのことだけに捕らわれず、ゆったりした気持ちでいることが一番の治療になるのでは?』
という医師の言葉がちくりと胸に刺さった。
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