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それから、直樹の仕事も忙しくなり、帰りが深夜になることもしばしばに…
「ただいま…」
「おかえりなさい!」
直樹はびっくりした顔で私を見る。
「起きてたの?先に寝てても良かったのに…」
「いいの。私が待っていたかったから!」
直樹のカバンを持って、お夜食の準備をしながら、直樹に自分の気持ちを話した。
今日読んだ本のこと。
焦らずに今しかできないことを頑張ってみること。
感動した産婦人科医の話。
直樹はお手製のお茶漬けをサラサラ口にかき込みながら、ふんふん話をきいてくれる。
仕事で疲れてるのに…私の話をちゃんと聞いてくれる。本当に大好き!
直樹を後ろからギュッと抱きしめた。
「ん?どうしたの?」
「ん~?直樹のこと大好きだなぁ…って思って。」
そう言うと、お茶碗をテーブルに置いて、キスしてくれた。
お茶漬け味のキス…
なんだかなぁ…
「明日は久しぶりの休みだから…子ども関係なく…愛し合う?」
サラリと言う直樹。私は未だに慣れなくて、半ば強制的に寝室に連行されてしまった…
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