1:始まりの日

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「それはないよね」 ラノベばっかり読んでるせいか、こういうことばっかり考えちゃうんだよ。 狐が人間の言葉理解するなんて……。 「シャンプーは……いや、石鹸?そもそも動物にこういうのは大丈夫なのかな……」 綺麗にしてやらなきゃならないことは分かってるけど、使っていいのか分からない。 どっちを使えばいいのか、そもそも使っていいのか……。 『そんなものは不要じゃ』 「あ、そうなんだ……?」 ……うん? 今この狐さん、何か言いました? 「いやいやいやいや」 首を横に振った。 有り得ない有り得ない。 動物が言葉を話すわけない。 理解しても、発することはない。 「やっぱり、ラノベの読み過ぎか……」 『これ、手を休めるでない』
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