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『うむ、なかなか気持ちよかったのじゃ』
九尾さんは風呂から上がると、身体を乾かすようにと言ってきた。
ドライヤーから温風が出ることにビックリしていた九尾さんを落ち着かせて、濡れた身体をタオルで拭いて乾かしていると、
『尾は丁寧にな』
御注文を頂いて、それはもう一本一本丁寧にやらせて頂きました。
満足した九尾さんは頷くと、座布団の上に腰掛けた。
『礼を言う。まさか人間に救われるとは思わなんだ』
「い、いえ……」
『なんじゃ?ずいぶんと余所余所しいの』
余所余所しいというか、何というか……。
「……実はロボットとか、着ぐるみで中に小人が入ってるなんてことは……」
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