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俺がそう結論付けていると俺の目の前に居る馬鹿は、また突拍子もない事を言い出した。
「おばあちゃんを燃やすって……殺人?!ちょーこぇー!証拠隠滅しちゃう感じか?!」
「…違う。」
「え?じゃ何?お婆ちゃん燃やしちゃう系なんでしょ?」
「お婆ちゃん自分で死んだ。」
「自殺かよ?!お婆ちゃんチョー悩んでた感じ?!んで燃やしちゃう感じか?!」
「……違う。」
「じゃー何だよー!お前の言いたい事チョーさっぱりじゃん!」
サッパリなのはテメェの頭ん中だろうが。
……ったく面倒くせぇ。
こいつらの会話聞いてっと頭痛くなる……。
だいたいこのガキも言葉が足りねぇんだよ。
「おい、ガキ。」
俺は自分でも気が付かないうちに声をかけていた。
何声かけてんだ、俺。
ガキが此方を向く。
面倒ならほっとけばいい。
そしてガキはまたしっかりと俺を見てくる。
俺は面倒な事が死ぬほど嫌いだ。
そしてこのガキは面倒以外の何者でもない筈だ。
しかし何故だか、
目の前のガキは、放っておけなかった。
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