少女と不良3

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そのため、無視しないでー!と叫ぶ赤髪の男を前に咲は 「日本語お上手ですね」 と言わずにはいれなかった。 それに対し赤髪の男はおー、ありがと!と笑顔で答えてくる。しかし、突然男は何かに気が付いたのか、じゃなーい!と叫び出してきた。 「(…声おおきい。)」 「オレが聞きたいのはオレの日本語の感想じゃなくて!なんでキミが此処にいんのかって事と、この団地くんに一体何してほしーのかってこと!」 赤髪の男に言われて、咲はやっと本来の自分の目的を思い出した。 「(…そうだった。私おばあちゃんを燃やす場所探してたんだ。)」 そう思い祖母の遺影に目を落とす。 やっぱり祖母は笑っている。 「(……聞かなきゃ。)
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