少女と不良3

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おばあちゃんを燃やす場所に行きたいので道を教えて欲しいです。」 咲がポツリと呟くと目の前の赤髪の男はとんでもなあ事を言い出した。 「おばあちゃんを燃やすって……殺人?!ちょーこぇー!証拠隠滅しちゃう感じか?!」 「…違う(しょうこいんめつしちゃうかんじ?)」 「え?じゃあ何?おばあちゃん燃やしちゃう系なんでしょ?」 「おばあちゃん自分で死んだ(もやしちゃう系?)」 「自殺かよ?!おばーちゃんチョー悩んでた感じ?!んで燃やしちゃう感じか?!」 「……違う(……かんじ?漢字??)」 「じゃー何だよー!お前の言いたいことチョーさっぱりじゃん!」 赤髪の男は困ったように、うーんと唸っている。 しかし、そんな事を言われても咲自身相手の言っている事が半分も理解できていなかった。 咲だって困り果てているのだ。 相変わらず無表情だが。 「(日本語なのに通じない。……やっぱり外人さんは難しい。)」 会話の意味が掴めない事を相手が外人だからという理由で片付けると横から今までと違う声が聞こえてきた。
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