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では、今感じる視線は何だろうか。カンニング対策として席同士の間隔をあけているため、護が座っている席は教室の扉よりも後ろにある。もうすぐロッカーにくっつくのではないかというぐらい間をあけさせられた。
後ろにはロッカーとコルクボード、連絡用の黒板しかない。窓からは離れているし、教室内で自由に動ける教師は教壇にいる。では一体誰が護を見ているのだろうか。
「っ――!」
ぞっとして体感温度が下がると同時に、背中がずきりと痛んだ。思わず肩を押さえ、前かがみになる。
この痛みには覚えがある。あのゲームを始めた夜に見た夢で味わったものと同じだ。根拠もなく護はそう確信していた。
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