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 あの日、護はチュートリアルが終了するまでゲームを進めた。大災害によってがらりと変ってしまった地球、刺青によって互いが仲間だと判断する人々、その刺青を入れる人々に保護されたプレイヤーキャラクター。  気が付けばそこにいて、記憶も何もなく、刺青を入れていない人々をアルブムと呼ぶ。そうチュートリアルの最初の方で刺青師の老婆が言っていた。護のキャラクターもまたそうだと。  シロという色黒の少女に戦い方を教わり、どこかのグループに入る事になった。迷って、一番生き残れそうな「獣の牙」というグループに入る事にし、そのグループの刺青を入れる事になった。  腰の上からうなじまでという長い面積を占領するのが、狼の刺青だ。それを入れて、晴れて護のキャラクターは「獣の牙」のメンバーになれた。
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