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そこまではいい。所詮ゲームの中の出来事だ。その後が問題だった。
夢の中で、護はプレイしたチュートリアルと全く同じ行動を取る事になった。それは戦闘もそうだったし、グループを選ぶのもそうだったし、刺青を入れられる事も、もちろんそうだった。
護は洞窟の奥に作られた冷たい石の台座の上に寝かされた。これから刺青を彫るので上半身は裸だ。刺青師の老婆が針を構え、護の背中に色墨を入れていく。
その時の痛みがとんでもなかった。人生で一番痛いのではないかと思える程度には痛かった。それも断続的に、絵が大きいために長時間に渡って与えられてはたまらない。痛みで暴れかけても拘束されていて、情けないが悲鳴を上げるしか出来なかった。本当に刺青とはこんなに痛いのかと思うほどだった。
その時の痛みと今の痛みはとてもよく似ている。だが、断続的ではないため何とか耐えられる。
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