入学式の出来事

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「はしゃぎすぎとはなんだぁ!!大事な大事なクラス決めだぞ!!今後の一年間(せいしゅん)が掛かってるんだぞ!!」 「分かった分かったから...」 必死に口論してくる寛司に対してオレは愛想をつかせた感じで答えるこいつを相手にしてるとコッチまで馬鹿になりそうだからな。 「おい!見てみろよ!!昂太!!またクラス一緒だなっ」 寛司は一番端っこを指さした、その指さした方向を向く。一年一組と一番上に書いてあり下の枠にオレの名前と寛司の名前がそれぞれあった。 「そうかい。」 またもオレは愛想をつかせた感じで答える...だが内心俺は少し嬉しかった。 普段人と関わりをもたないオレにとって寛司はすごく気の利く良い友達(パシリ)では無く親友だった。良かったこれでぼっちじゃなくて済む。 「あれ~もしかしてあんまり嬉しくない?それとも昂太はツンデレちゃんなのか~」 小ばかにしてくる寛司に対し頭をどつく。こんな奴にデレる要素なんざ一欠片もない! 「殴るぞっ」 「それって殴る前の人が言う言葉じゃ...」 「小ばかにする方が悪い」
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