1.部活と少年

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俺がこの学園に入ってちょうど二週間になる、家とこの学園に続く坂道の桜の花は散ってしまい新たな季節を迎えようとしていた。 入学式の日に行われた五教科の実力テストの結果も返された、それにしても危なかった数学があと三点低かったら欠点だった なんとか五教科とも欠点を取らずにすんだ、だがみじかな奴で欠点を取った奴が一人、在原寛司だ。どうやら俺と同じく春休みを存分に遊んだらしい。 「よっす!!小津!!今日はいよいよだな!!」 「ああ」 入学式の出来事以来オレは"放送で呼ばれた人"と言うことですぐにクラスにとけ込むことが出来た これはこれで嬉しいのだが今日は部活(ねごと)の歓迎会に行かなければならない日だ。 「なぁ、今日ってさ昂太が部活に行かなきゃ行けない日じゃないか?」 ヘラヘラと楽しそうにパンを食べながら話しかけてきたのは寛司だった。呑気にパンクズをこぼしやがって、教室掃除が可哀想だ 「知ってるよそんくらい」
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