PROLOGUE

4/4
前へ
/6ページ
次へ
「俺達」っていうくらいだから、あと何人かいるだろうって思ったやつがいたら、正解だ。 「ヒィーーー、助けてくれ!」 「待ちなさいっ! タクシーが 客から逃げてどうするの。」 どうやら来てしまったようだ。 タクシーと言いわれつつ自転車に乗ってるのが...。 あっ!捕まったみたいだ。(ご愁傷様でーす。) 「アンタ、なーんで逃げてんのかなぁ?」 そう言って、エコタクシーの運転手の襟元をつかんでぶら下げているのは、服部 恋華(はっとり れんか)だ。 こいつの家は、どっかの大名の末裔だそうで、いわゆる「オジョウサマ」なはずなんだが、何故か「リムジン」で登下校していない。 そして恋華の専属タクシードライバーである、浅野 克也(あさの かつや)は首がしまって顔が紫色になりながらもいまだに抵抗を続けている。 「恋華ちゃん、克也くん死にそうだから止めて...。恋華ちゃんが手を汚すことはないよ。」 ゆう...そっちかよ。 「全く、こいつが大人しくタクシーがわりになれば良いのよ。(ドサッ)」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加