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ちぇーっと不満そうに起き上がるいぐさは、またしても何やら突然思い立ったように叫んだ。
「よし!なんかパーティーしよーぜ!団地!」
「は?!ったくお前はいつもいきなり……つか一体何のパーティーだよ。」
「えぇと……ほら。道本のケガ多分今日治ってるから……元気になったお祝い!」
「適当だな、おい。……快気祝いってヤツか。」
「カイキ祝い………?そーカイキ祝い!」
「お前ぜってー意味わかってねーだろ。」
「早速、道本にメールだ!チョー楽しみカイキ祝い!」
最早、いぐさには団地の声は届いておらず、早速ケータイを取り出してメールをし始めた。
「道本カイキ………うげ、打つのめんどくなってきた……。いーや。道本今から学校こい。送信っと!カイキ祝いチョー楽しみ!他の奴らにも知らせてこよーっと!」
そい言うといぐさは立ち上がり、走って屋上から出て行った。
「うるせぇ」
団地はそう呟くとまたメロンパンにかじりついた。
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