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逢と雀が四上荘へとやってきた日の夜、2人の歓迎会が開かれた。
「え~、それでは、逢ちゃんと雀ちゃん、新しい家族が増えたことに、乾杯。」
「「「「「かんぱ~い!!」」」」」
「………乾杯。」
ジっちゃんの音頭で歓迎会は始まった。
いつもの食事会よりも少し豪華な食事がテーブルの上に所狭しと並べられている。
「足りなければまだまだあるでねぇ。」
「うん、ありがとうバっちゃん。」
食事の用意を終えた遥斗の祖母が笑顔で言う。
食事会の料理は基本的にいつもバっちゃんが用意して遥斗も時々手伝ったりするのだが、今日は出前で取ったお寿司なども含まれている。
更に歓迎会ということで、今日は特別にアルコール類も用意されている。
「…で、だ。」
「ん?何?」
早くも1杯目のビールを半分ほど飲み終えた遥斗が口を開いた。
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