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好きな香
JJ『ん…』
レースのカーテンの隙間から、うっすら差し込んでくる朝の光…
眩しそうに目を細めながら彼はゆっくりと目を開けた。
JJ『(笑)…♪』
ふっと顔を横に向け、隣でぐっすりと眠り込む彼女を眺める…
愛し合ったままの格好で、深い寝息をたてるお姫様…
右手を伸ばして裸の彼女を強く抱き寄せ、その甘い香りを胸いっぱいに吸い込んだ。
JJ『はぁ…起っきない(笑)』
ぎゅっと身体を抱きしめても…なかなか目を開けなくて…
JJ『ゆい…朝だよ~』
耳元で囁くと、彼女はもぞもぞっと身体を動かし、眠そうな声をあげた。
『…ん…?あ…ジェジュン?おはよ…』
力なく開いた目を小さな手でこする…
JJ『おはよう~♪』
すっごく可愛くって…その艶やかな髪にキスをした。
『ん…ねぇまだ眠い…』
JJ『寝てよっか…』
呟きながらお互い微笑んで、再び目を閉じる…
RRRR…RRRR…
不意にけたたましくアラームが鳴り響いた。
『あ…今…7時…?』
JJ『…うん…』
JJ・ゆい『……仕事っ(汗)!!』
JJ『…あ…ゆい?』
仕事の合間、俺はこっそり彼女に電話をかけていた。
朝はいつも慌ただしくて、あまり話せないから…
『何?また電話して~(笑)そんなに寂しいの~?』
寂しいよ。君の香りがしないのは。
JJ『だって~…電話しったかったから~』
『可愛いね~ジェジュン君は(笑)いいよ、話そう♪私もちょっとしか時間ないけど…』
彼女ももちろん仕事中…でもいつも優しいんだ。
JJ『今日はね…遅いかも…』
『あぁ…帰り?』
JJ『うん…』
『あはは…元気ないね?大丈夫だよ~ちゃんと待ってるから~』
はぁ…君の声は本当に綺麗。
俺の心に響くんだ。
JJ『ゆいとずっと電話してたいなぁ~…』
『(笑)お仕事頑張らなきゃ』
…そうなんだけど(泣)
主任『じゃぁージェジュン君!撮影入りまーす』
JJ『あ…はい!』
はぁ…君の香りを抱きしめたい…
泣く泣く電話を切って、俺は気持ちを切り替える…
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