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車が出る音がした。
『くそばば』
私は呟く。
テーブルのお金を取って、私も家を出た。とりあえず駅に向かった。あんな家にはいたくなかった。
『おはよう』
街に出れば誰かしら知り合いに会う。
『今日、学校行く?』
『なんか、安藤先輩が帰って来てるらしいよ』
『マジ!会いたいなぁ』
安藤先輩とは、私達の2つ年上で去年卒業して、就職で他県に行ってしまっていた、みんなの憧れの先輩だった。
私には興味がない話しだけど…
成り行きでみんなで先輩が来ている友達の店に行った。
友達の店と言うか、友達の親が経営していて、高校を中退した友達が手伝っている店だった。
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