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「ここ、僕の部屋。入って」
「簡単に入れてくれんだな」
「君はやらしい事に興味無さそうだし」
「違う。俺はお前の命を狙ってんだぞ?」
「君に古典は理解できないから大丈夫」
「むぅ……」
「早く入ってよ」
早くあの子に会いたい。
ワンワン!
ほら来た!
「ぐぅちゃんただいま~!」
僕ん家の犬、チワワのぐぅちゃんです。あぁぐぅちゃん、君を見てると一日の疲れも吹き飛ぶよ。
もっともこれからまた疲れるんだけど。こいつの所為で…………
あいつどこ行った?
「不知火君?」
「い、犬……何で犬いんだよ?!?!」
あ、いた。僕の部屋の隅で縮こまってら。
「もしかして、犬苦手?」
「犬好きな奴の気持ちがわからない……」
そうとわかったら話は早い。それゆけぐぅちゃん。
「うわっ?!来んな!!来んなってコラ!!
撃つぞ!!」
「何小型犬に拳銃向けてるの?!」
「早くぶぅちゃんどかせ!!」
「ぐぅちゃんだ!!
ったく……ぐぅちゃんおいで」
こんなに可愛いのに……
「は、早く外に……」
「え~」
「今すぐ殺してやろうか?!」
「君さ~よくそんなで殺し屋なんかやってるよね、ターゲットが番犬持ちだったらどうするのさ」
「威嚇射撃」
「鬼か!!最低だな!!」
まぁいいや。撃たれたくないし連れてこ……ごめんねぐぅちゃん。
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