僕の家に殺し屋が来る

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スゥッ…… 食堂には……おぉみんな揃ってるね。 「「「お嬢、おつとめご苦労さんです」」」 「なんで皆して僕をムショ帰り扱いするのさ。勉強してただけだから」 「「「お嬢、ま、まさかそれは保健……」」」 「古典な。だからなんでハモるの?苛め?」 あ、母さん来た。助けて!組員が皆して僕を苛める! 「あ、不知火君いらっしゃい。なんかお父さんが話したいんだって。 千里はこっちね」 「あ、はい」 おい娘の苛め問題スルーか。 てか父さん……不知火君に何の用だろ? 「じゃあ皆揃ったね? はい、いただきます」 「「「姐さん、いただきます!!」」」 「不知火君……だったかな?」 「あ、はい、不知火です」 「……千里とはどこまでいった?」 「レ点までいきました」 「古典の勉強の進度じゃない、交友関係だ」 「交友って言っても、さっき言ったとおり俺は今日転校してきただけですから……千里さんとはたまたま席が近くだったんで古典を教えてもらったんです」 聞こえてるぜ不知火君、合ってるの前半部分だけじゃないか。 ……まぁ黙って聞いてよう。 「そうか、でもね不知火君。 千里が家に友達を連れてきたのは、今までに一人しかいないんだよ」 うん、ゆらゆらだけだ。あの子は僕の家の事情を知っても友達でいてくれた。 「……そうだったんですか。 でも俺はそんな事気にしませんよ。ここの人達、そこらへんのチンピラとかと違って芯は優しそうだ。大体、組長の家で皆でご飯食べるなんて聞いた事ないし。 それに家族はどこまでいったって、どんな事情があったって家族なんだから」 ! 不知火君…… 「……君はい~い男だ。千里が気に入った理由もわかるよ。 よし、今日は一緒に飲もう」 おいおい未成年だぞそいつは。しかもなんか僕が気に入ったみたいな設定になってるし。 「飲みませんよ、帰り酔っ払っちゃいますし」 そこじゃないだろ問題は。 「そんな事気にしてたのか、はは。 今日はうちに泊まっていけばいいさ」 「あ、ならお言葉に甘えさせて頂きます」 は? 「不知火君『GANTZ』知ってる?」 「全巻持ってます。個人的に西君の存在意義がわかりません」 「お、話がわかるな~、でも存在意義だったら稲葉の方がなくないか?」 待て待て待て待て待て待て待て待て待て。 なんでお前ら普通に「GANTZ」の話してんだ。 え? 不知火君…… 家、泊まんの?
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