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え……
殺し……屋?
本当にいるのそんなの?
「What day is today?」
あ、英語になっちゃった。
「Today is 7/13.」
「No. Today is 4/1!」
「残念ながらエイプリルフールなんかじゃない」
だよね。夏だよね。汗だくだもん。3分の2位君の所為だけど。
「じゃあいきなりで悪いけど
死んでもらうね?」
え、展開早くない?遺言も言っちゃ駄目なの?
わぁ、シャーペンが頸動脈にきたよぉ。こりゃマジだ。
ヤバい……
死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ……
「不知火」
あ、シャーペン離れた!!
西川ありがとぉ!!これからお前の授業は真面目に聞く!!
「はい」
笑顔で立ち上がりやがったよこいつ。恐ろしい。
どうする、今の内に逃げるか……
「はい、じゃ不知火。ここ読んでみて」
我
ハ
積
レ ンデ
成
「……え?これ読めばいいんですか?」
なんて間の抜けた声をだすんだお前。こんな文普通に読めよ。レ点がついてるから答えは
我は成積んで
だ。
早く読めよ、いや待て、読むな読むな読むな逃げる時間が減る。
「えと……われは……ツンデレ……なり?」
は?ツンデレどこからでてきたんだお前。あ、ギャグか?積ンデとレ点を一緒に読んでツンデレ?
いや、こいつ真面目な顔してるわ。
なんで古文にツンデレなんて単語がでてくるんだよ、アホか。
「ごめん不知火。もう一回」
「われはツンデレなり」
「「「あっはははははははははは!!」」」
「なんだー不知火君そういうキャラかー!」
「もっととっつきにくいと思ってたよー!」
「ていうか、あれ天然?!天然なの?!萌えるー!!」
うわ、一気に騒がしくなったな。またダルに愚痴ゆうぞ西川の奴。
「う……あ……え?」
絶対状況が掴めてないな、不知火君。
半泣きじゃん。なんか可愛いなこいつ。
さて……逃げるか……
ガッ
「うぐ!」
あいたたたた!!テールを、髪を引っ張るなお前!!
「契約しよう。
今日は殺すの止める」
「え、マジで?」
「そのかわり
古典教えろ」
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