17人が本棚に入れています
本棚に追加
あぁ~日陰っていいな~生き返る~。
あ、でも明日死ぬか。
いや!!死んでたまるか!!
「ん?ちぃどぉした?キョドキョドして」
「はぅ?!
な、なんでもないよゆらゆら?!」
「うっそ~なんか変だよ~
あ、紅葉君がいるから?絶対そうだ~」
うん、大体あたってるけど根本が違うね。
こらゆらゆら、青春だね~とか言って頷くんじゃない。僕の青春はこいつに奪われそうなんだ。
「なぁこのうえしたって……」
「ただの上下点だ!!アホ!!」
お前にいたっては古典の教科書しか持ってきてないだろ。
「不知火君、弁当は?」
「古典でお腹いっぱい」
「腹じゃなくて頭いっぱいだろ。
うまくねーし。
てか、君よく編入試験受かったね」
「その他の教科が100点だったんだよ」
「すごいな君?!」
「おーい二人共~早く食おうぜ~」
そうだね、こいつ相手にすると頭疲れるしお腹も減った。
「「いただきます」」
まだこいつレ点に悩んでるよ。レ点のなにに苦しむんだ?
あ、弁当チラ見した。やっぱ腹減ってんだなこいつ。
「不知火君」
「なに」
「はい、あ~ん」
「え?!
あ、あぅ……」
「うっそ~。
はい、ゆらゆらあ~ん」
「あ~ん。
ん、おいし」
「う……」
うわ半泣きだこいつ!おもしろ!
流石に可哀想か。
「卵焼きならいいよ不知火君」
「ほ、ほんとに?」
「うん、ほんと。
はい、あ~ん」
「あ、あ~ん
んむ」
どうしたゆらゆら、何を青ざめてるんだ。
「ち、ちぃ……
間接……キス……」
あ。
「うわぁあああぁあ!!!
しまったぁああぁあ!!!」
「し、しまった……!
だ、大丈夫だ九十院。俺は気にしない事にする!」
「うっさい!!」
「ぶっ!!
が、顔パン?!どこからこんな戦闘力が?!」
「ドラ○ンボールか!!」
戦闘力?否、乙女力!!
「あっはは!ほんと仲良しだね君ら!見てて面白いよ!」
「ゆらゆら?!これが楽しく見えるのか?!」
「九十院。鼻血でた」
「一生垂れ流してろ!!」
「ぶっ!
な、なんでまた顔パン……」
キーンコーン……
あーあ、馬鹿相手にしてたら予鈴鳴っちゃった。
最初のコメントを投稿しよう!