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何が正解で、何が間違いで。
それすらも分からなかった頃を、ふと思い出した。
あの頃は、何もかもが色褪せて見えて。誰を見ても敵にしか見えなくて。
誰が間違いで、何が正解なのか、ぐるぐるぐるぐる、ずっと考えていた記憶がある。
「…、だいじょーぶ。」
考えて考えて考えて、考えるコトに疎さを感じ始めて。どうすれば考えなくてよくなるのか、幼い俺はまた、考えて。
考え抜いて出した答えが「大丈夫」という言葉。
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